森の朝市

まごえ農園

磐田でえごまを無農薬栽培し、その種子を圧搾しオイルを作っているまごえ農園さん。

その大きなゴールは「油も健康も自給したい」という気持ちです。

福島県でえごまの栽培と搾油を地域内で実施するという循環した取り組みに感銘を受け、それを磐田でも実践しようと考えました。

元々JAに勤めていた経験もあり、農業には近い関係であったものの、自分で農園をやるのは初めて。

各地でエゴマの研修や勉強会に参加し、自ら試験栽培を行い、一念発起して早期退職。

えごまを栽培することを決意しました。

その後はえごまについて実践しながら学び、同時に「遠州えごまの会」を立ち上げ、主宰を勤めています。

主宰である園主の鈴木さんのところには、シーズンになると100箇所以上の圃場で作られたえごまが次々と届けられ、鈴木さんの加工場にある圧搾式搾油機によってオイルとして生まれ変わっていきます。

そしてその味は、同じえごまでも様々。

「100人いれば、100通りのオイルができる。
1人だったら100年かかることが、100人いれば1年でできる。」

そんな言葉が印象的でした。

地域をまとめることで、1人では成し遂げられないことを成し遂げることができる。

その気持ちは、環境問題に取り組むLOCAL ACTION HAMAMATSUにも近しい思いです。

「まごえ農園」という名前は、原材料の「えごま」と、「孫へ」という意味が込めれているそうです。

孫たちの世代も心地よく過ごせる未来であるように。

そんな鈴木さんの思いの詰まった丁寧なオイル、ぜひ手に取ってみてください。